バリアフリーではない物件が多い お悩み：段差が多い、浴室が滑りやすい、手すりがないなど、高齢者には不安な造りの物件が多い。賃貸だと勝手にリフォームできない。 解決策：初めから「高齢者対応可」「バリアフリー仕様」と明記されている物件を探すと安心です。リフォームが必要な場合は、事前に大家さんに相談し、許可を得れば手すりの設置などは可能な場合も。介護保険の住宅改修制度も利用できることがあります（※持ち家や一定条件の賃貸）。 設備が古く、使いづらい お悩み：キッチンや浴室、トイレなどの設備が昔のままで、使い勝手が悪いし不安もある。特に火を使うガスコンロが心配。 解決策：IHコンロのある物件や、ユニットバス・温水洗浄便座付きなどの「高齢者にやさしい設備」が整った物件を優先的に探しましょう。設備の交換が難しい場合は、家電などで補う方法もあります（電気ケトル、シャワーチェアなど）。 階段やエレベーターなしの物件が多い お悩み：エレベーターなしの2階以上の部屋だと、将来的に上り下りがきつくなりそうで不安。 解決策：最初から1階の物件、またはエレベーター付きの建物を選ぶことが大切です。最近は「高齢者向け配慮あり」として1階限定の募集をしているケースもあるので、不動産会社に条件をしっかり伝えましょう。 音や生活音に関するトラブルが心配 お悩み：テレビの音や話し声など、無意識のうちに迷惑をかけていないか気になってストレスになる。逆に隣人の騒音も気になる。 解決策：鉄筋コンクリート造など、遮音性の高い物件を選ぶと安心です。また、壁の厚さや隣接状況も見学時に確認を。気になる場合は、静音設計の家電を選ぶ、イヤホンを使うなど、自分でできる工夫も有効です。 高齢者歓迎の物件がまだまだ少ない お悩み：そもそも「高齢者お断り」や「若年層向け」ばかりで、安心して入居できる物件が見つからない。 解決策：市区町村の「高齢者向け賃貸支援」や、「シニア対応可物件」を扱う不動産会社を活用しましょう。UR賃貸住宅や一部の自治体では、高齢者向け優先制度を設けているところもあります。また、保証人不要の仕組みを用意している民間サービスも増えています。
